Tentative deal for US missile base in Poland (Financial Times)
今年初頭から長く議論の続いていた、ポーランドにアメリカのミサイル防衛装備を10基配備するという取引が、いよいよ締結される模様である。
ポーランドという国は政治的にはロシアに対して明確な姿勢を強いてはいるものの、実質的な防衛面では圧倒的に不利な地理にある。たとえEU諸国が支援しようとも、被害が直接的に最も早く集中することは目に見えている。その中でアメリカの防衛構想に組するというのであれば、なおさらロシアからの圧力を感じないわけがない。既にロシアは天然ガスのパイプラインをポーランド主軸ではなくカスピ海から中東経由で行うというプランも立てている。
一方のアメリカは次期大統領に政権が移る前にこの条約を結ぶ必要があった。条約の詳細は明らかにされていないが、ポーランド側の決して安くはない要求額を呑んだことだろう。早ければ翌週には、訪欧予定のCondoleezza Riceが条約を締結する見込みである。次期大統領候補の一人Barack ObamaはBill Clinton同様に対外政策では強気に出るはずがない、少なくとも民主党は年間で$110億のミサイル防衛予算に対してかなり懐疑的な意見を持っているからだ。
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