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6.18.2008

形勢

Kissinger and Blair Warn of Conflict (Moscow Times)
ロシアの大統領メドヴェデフはかつて、そして今なおプーチンの強い協力者であると見られている。その彼をして、現ロシア政権がプーチン政権から変わるとは考え難いだろう。プーチンの極めて計画的で攻撃的な政策の展開は、ある意味では偉大な成功を収めた。そして資源問題の占めるウェイトが増える程、この国はより強いイニシアティブを持っていくこととなる。東欧から中東に渡る大きなヴェールの向こうには、これまで我が物顔で発展の道を闊歩してきた西欧やアジア諸国を戦慄させる資源と人と社会とが存在している。イスラエルロビーに強固なチャンネルを持っているプーチン政権が、多くの点で有利な立ち位置に居るのである。

Lithuanian ban on Soviet symbols
第二次世界大戦からこちら、リトアニアの歴史はまさに激動の一部である。他の東欧諸国に先駆ける形でソヴィエト連邦と離別し、欧州連合に加盟した。ここにはリトアニアの決意が見て取れる。そしてシンボルの使用制限という意思表示だけに留まらず、より明確な行動に出たのである。防衛という形で。

US enters missile talks with Lithuania
ワシントンが進めるミサイル防衛計画は、リトアニア領に配備できる10基の迎撃装置により大きく前進することになるだろう。冷戦が終わってもなお、合衆国連邦にとっての脅威は東欧から中東にかけての領域、そしてその少し先の部分にある。リトアニア-インド-日本、このトライアングルが如何なる意味を持つののか、推して知るべしである。

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